欲情プール
翌日。

そんな自分に愛想尽かして、軽く自暴自棄になってると…
茉歩に体調でも悪いのかと心配される。


「いや。
どーせ俺なんて…
つまんない男だったんだなって」

子供みたいにいじけてる俺は、つくづく茉歩の前じゃ形無しだ。


なのに。

「誰よりも素敵です。
だから私は、そんな専務の人生を全力でサポートしたいんです」

それは、今の俺には勿体ないほど充分過ぎる言葉で。


誰よりも素敵、か…

なんだかグジグジしてるのがバカらしくなった。


いつだって、どんな俺だってサポートしてくれた茉歩が…

これからも俺の目的だけじゃなく、人生ごと全力でサポートしてくれるなんて。


だったら俺も全力で。

「じゃあ頑張るしかないなっ。
新しい道に向けて…
手に入れたいなら、まずは自分の地盤を整えなきゃな」


そう。茉歩がどうであれ、俺は茉歩を愛してる。

俺はずっと、一緒にいたい。


だから正々堂々と向き合えるような、必ず茉歩を守れるような、新しい道を作るしかない。

他を捨てれば、多かれ少なかれ責任を感じさせて…
罪悪感を背負わせてしまうだけだ。

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