ハピネスダイエット!~ダイエットしてあなたを振り向かせる!~
「じゃあ買い物して行こうか」


 お兄さんがにっこりと笑いかけてくる。それだけで私のさっきまでの不愉快感は消え去った。

 スーパーに寄るまで、学校で勉強している内容や、そして、戸津に彼女ができたことも話した。お兄さんはうんうんと、頷いて話しを聞いてくれる。聞き上手ってこういう人の事を言うんだろうなと常々思う。

 スーパーに着くと、私はお母さんに頼まれた食材をかごに入れていく。そして会計をしようとしてお財布を出した所で、お兄さんが私の財布に手で蓋をする。


「え?」
「今日は出すよ。いつも夕飯ごちそうになってるしね」
「えっダメですよ。お母さんに後で請求できるし。いいって」


 お兄さんは家庭教師が終わった後にいつも家で夕飯を食べていく。そのことを言っているのだろう。


「いいの。前回も家庭教師としての働きはできてないからね。相談に乗ってただけだし」
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