ハピネスダイエット!~ダイエットしてあなたを振り向かせる!~
 確かにバイト代としてお兄さんに給料は出ている。そういう意味では前回の家庭教師の殆どは私の相談に乗るだけだったので、割に合わないかもしれない。だけど私にとっては大切なことだったので、充分なくらいだ。


「たまに大人らしいこともさせて」


 お兄さんは笑いかけてきて、私の制止も聞かずに会計を済ましてしまった。


「あ、ありがとう」


 私が困ったように笑うと、お兄さんが「気にしないで」と、頭を撫でてくれた。

 撫でられた所が熱を帯び、私は顔が熱くなるのを感じた。赤くなってないよね? ばれないよね?

 今私は最高に幸せだった。そう、彼が現れるまでは。


「あれ? 細川?」


 戸津――

 一気に地獄に落とされた気がした。もしかして、見られていた?
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