ハピネスダイエット!~ダイエットしてあなたを振り向かせる!~
「あのさ、細川、お前。もうちょっと痩せてみたらどうだ? 人生変わるんじゃないの?」


 その言葉に私は目の前が暗くなりそうだった。どうして、こうもこいつは……。


「……で」
「え?」
「私の平和な日常をまた壊さないで。私の前から消えて」


 こいつと話していると、私は惨めな気持ちになっていく。

 一刻も早くこの黒いもやもやから逃れたかった。次の授業は移動だ。私は急いで教科書やノートを机の中から引っ張り出す。

 わかってる。わかってるんだ。痩せれたら、もっと可愛かったら。何もかもが変わるって。

 私は荷物を支度すると、そのまま戸津の横を通り過ぎ、春ちゃんの下へと向かう。


「移動しよう、急ごう、春ちゃん」
「え、う、うん」


  ◆
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