興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
それぞれ離れた場所に居た。だが同じ空間に居る事に変わりはない。…聞いてみるか。

「藍…」

「すまない、坂本!待たせた…な」

…藍原…。何故、居る。坂本の話とは、三人での話だったのか…?
どうなってる?そんな思いで坂本を見た。
坂本…?複雑な表情だ。三人での話ではない、それならそう言うだろうから。
違うんだな、そんな目だった。

俺は坂本の近くに座った。

「お、ちょっと待ってくれ。俺も珈琲を買ってくる」

販売機に小銭を入れていると、飲み干したコップをごみ箱に捨て、お先です、と声を掛け、藍原は戻って行ったようだ。

「…ポチッとな、っと」

戻って坂本の近くに座った。

「課長」

「何か話したのか?」

一口飲む。

「いえ、挨拶程度です」

「ふ~ん。…そうか」

藍原…何だったんだ…。俺が来る前に坂本に話でもあったのか…。最近、会社で二人が話してる感じはしない…。不自然過ぎるくらいだ。藍原……俺のため…か?
…坂本とはどうなってるんだ。

「課長、藍原とはどうなってるんですか?」

「ん?ぁああ?…別に。特に変わらない。それが?」

どうなってるって、何がだ。俺だって同じ事考えていたのに。
気になるのは、もうシたのかって事か…。関係性に進展はあったのかって。

「俺、…こんな事、課長に話すのはおかしいんでしょうけど」

「どうした?」

「解らないんです、藍原が」

…。

「…俺も、解らないよ」

「え?」

課長も…?それって。

「俺も解らない…相変わらずな」

相変わらず……?
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