興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
「んじゃ、寝るか」

「はい」

ベッドに上がりそれぞれが別の布団を掛けた。

ピピピ…ッ。一番暗い明かりに落とした。

「おやすみ」

「…おやすみなさい」

…これで良かったのか。確かに一人ではない事に違いはないが。
まあ藍原がいいなら、いいさ。
今日課長と出掛けていたようだけど…。
今日は何があったんだか…。
何かあったって事が解決しないまま積み重なっていってるのかな。
一体、二人の間には何が起きているんだ。
藍原は苦しい顔ばかりして…。どんな状態なんだ。
恋に間違いはないだろうけど。
あんな顔をするのは仕事では有り得ないからな。
決着か…。


「坂本さん…」

「ん?起きてるよ?」

「あの…」

背中を向けて寝ていると思ったが、やはり眠れないんだな。

「そっちに…一緒に寝ていいですか?」

あ…マジか?!…。確かにソフレだとか言ったのは言ったが。ん〜…。…なんでだ、折角くっつかない方法を考えたのに。

「…いいけど、いいのか?大丈夫なのか?布団分けた意味がなくなるけど」

「はい。…抱きしめて欲しくて」

…はぁ、あ…マジかぁ…。
確かに添い寝だから、それ以上はないと言ったけど。…抱きしめてほしい?………マジかよ…。

「藍原がいいなら、いいよ。…こいよ」

「…はい」

少し捲ってくれた布団にスルッと入って、坂本さんの腕の中に抱かれた。
はぁ、人恋しさは…人肌恋しさなのかも知れない。
温かい…。何もかも全て包み込んでもらってるみたい。
胸に顔を寄せて手を置いた。トクトクと規則正しい心音が聞こえる。やっぱり安心する。…眠れそう。

がぁー!!…藍原…。何だよ。ピッタリくっついたりして。俺、朝までギンギンに……眠れないかも。
はぁぁ…マジかぁ。
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