8歳上のパパ【長期更新停止中】
「やっぱりな」
一志がハハッと笑う。
「情けないよな、オレ……」
「っ!そんなこと……」
慌てて否定しようとしたあたしを、一志が遮った。
「どんな理由であれ、美未を傷つけたのは事実だから」
「一志……」
――あたしたちの歯車は、いったいどこで狂ってしまったんだろう?
もし、それに早く気付いていたら、今ごろどうなっていたのかな?
あたしは、まだ一志の隣にいたのかな……?
彼に……ママの再婚相手に、恋をすることもなく。
こんなに切ない思いを抱えることも、なかったの――……?