8歳上のパパ【長期更新停止中】
「いや、それがね?
オレが最近、毎日弁当を持っていくようになったじゃん?」
彼は中嶋さんとのやり取りを思い出しているのか、含み笑いをしている。
「この前、美未ちゃんがバイト休みの時、自分のデスクで弁当食ってたんだけど……」
「……けど?」
今にも吹き出しそうな彼の様子に、あたしも興味津々だ。
だけどそれは、『絶望』へのカウントダウン。
そんなことも知らないで、あたしは夢中で耳を傾けていた。
彼の隣に座っているだけで、心の中が満たされていたから。