8歳上のパパ【長期更新停止中】
彼は、ほんのりと頬を染めて目を逸らしたあたしを見て、慌てたように言ったんだ。
「あっ!心配することないから。
安心して?ちゃーんと、否定しといたから!」
「…………え?」
予想もしていなかった一言に、あたしは素早く顔を上げた。
彼の口から放たれた言葉を反芻する。
……否定、しといた?
それって……。
――頭の中に、ぐるぐると不安の渦が現れる。
予感がした。
なんだかすごく、嫌な予感が……。