8歳上のパパ【長期更新停止中】
彼はそのまま、悪びれる様子もなく続ける。
「『愛妻弁当じゃありません!
<愛娘>弁当ですよ。僕の大切な愛娘っ!』
そう、言っといたから大丈夫」
「……っっ!!」
たぶん。
他の人からしたら、そんなの普通じゃんって思うかもしれない。
ママの再婚相手である彼にとって、あたしは<娘>なんだから。
でも、あたしには……
彼を好きなあたしにとっては……。
それは『絶望』の言葉。
いくら優しくされても。
お弁当を褒めてもらえても。
やっぱり彼の中で、あたしはただの<娘>。
それ以上でも以下でもない存在なんだ……。