夢を忘れた眠り姫
「今だったら、個人情報漏洩に関しては皆敏感になってますから、家族のことを語らない有名人著名人は多いでしょうけど、大文字は昔から慎重だったんですね」
「そうだな。けど、ここに来ていきなりその見合い話だろ?『え?娘さん、いつのまにか結婚して子供を生んでいたんだ。そしてその子がそんなに大きく成長していたんだ』と、関係者は皆一様に驚いたらしい」
「って事は本当に、今まで両者の関係性はとても希薄だったってことですよね?」
貴志さんの話を受け、私は鼻息荒く物申した。
「それなのに突然コンタクトを取って来て、これでもかとばかりにおじいちゃん風を吹かしてきて、孫の方は心底うっとうしく感じているかもしれませんよ?言いなりになってるとは限らないと思います」
「ぶっちゃけ、その孫娘の心情なんて別にどうでも良いんだけどな」
自分が話のきっかけを作ったくせに、貴志さんは私の発言をバッサリと切り捨てた。
「どうせこれから先、一生会うことはないであろう人物だから。とにかくそういった経緯で俺に見合い話が舞い込んで来たという訳だ。そしてそれをすんなりと断れるように、君に期間限定の恋人役を頼んだと」
「……どういう流れであったかは、とてもよく分かりました」
私もそこは追及せずに、大人しく話を終結に向かわせた。
「お約束通り、出来うる限りの協力はさせていただきます」
「ありがとう」
「そうだな。けど、ここに来ていきなりその見合い話だろ?『え?娘さん、いつのまにか結婚して子供を生んでいたんだ。そしてその子がそんなに大きく成長していたんだ』と、関係者は皆一様に驚いたらしい」
「って事は本当に、今まで両者の関係性はとても希薄だったってことですよね?」
貴志さんの話を受け、私は鼻息荒く物申した。
「それなのに突然コンタクトを取って来て、これでもかとばかりにおじいちゃん風を吹かしてきて、孫の方は心底うっとうしく感じているかもしれませんよ?言いなりになってるとは限らないと思います」
「ぶっちゃけ、その孫娘の心情なんて別にどうでも良いんだけどな」
自分が話のきっかけを作ったくせに、貴志さんは私の発言をバッサリと切り捨てた。
「どうせこれから先、一生会うことはないであろう人物だから。とにかくそういった経緯で俺に見合い話が舞い込んで来たという訳だ。そしてそれをすんなりと断れるように、君に期間限定の恋人役を頼んだと」
「……どういう流れであったかは、とてもよく分かりました」
私もそこは追及せずに、大人しく話を終結に向かわせた。
「お約束通り、出来うる限りの協力はさせていただきます」
「ありがとう」