夢を忘れた眠り姫
なのでここ数日、唯一贅沢にしていた夕飯も質素なものになっていた。

いつもは作りおきの主菜副菜、ご飯を温め、お味噌汁を手作りしたりしていたのだけれど、例え十数分でも調理に時間を費やすのが面倒になり、「汁物は良いや。あ、副菜も別にいらないか。おかずとご飯だけで」と変化し、さらに「洗い物をする時間さえ惜しい」と焦りっぷりが進化していき、昨日はとうとうカップラーメンで済ませてしまった。

それをかっこみつつ、ひたすら検索を続けていたのだ。

ついつい作業に没頭してしまい、必然的に床に就く時間も遅くなって、布団に横たわってからも暗い部屋の中、今後の生活についてあれやこれや余計な事を考えてしまって、なかなか眠りの中に落ちて行けない。

ちょっとうとうとしたな~と思ったら他の部屋や屋外からの何かの物音でハッと目が覚めてしまい、再び悩みの迷宮に入り込み、しばらく悶々とした後ようやく意識がなくなるのだけれど、すぐにまた何かの音がして…というのの繰り返し。

つまり細切れの浅い睡眠しかとれていないという事だ。

そんな状態で心身共に休まる筈がなく、瞬く間に疲労が蓄積されていっているのを感じる。

受験シーズン、就活シーズンでさえ平均睡眠時間8時間をキープしていたこの私が、まさか安眠を貪れなくなるだなんて。
< 12 / 277 >

この作品をシェア

pagetop