夢を忘れた眠り姫
コーヒーを淹れ、個包装のチョコとクッキーを数個ずつチョイスしてそれらをトレイに乗せてリビングのテーブルまで運ぶ。

一旦部屋に行ってケータイを回収してからリビングに戻り、ソファーに腰かけ、カップを口元に運びつつ操作を開始した。

本来なら自室に籠ってやるべきことなんだろうけど、そうなるとどうしてもコタツやストーブの電源を入れることになってしまう。

今日は貴志さんとかち合う恐れはなさそうだし、せっかく暖房がきいているのだから、リビングで過ごした方が経済的だと考えたのだ。

それと、生まれた時からずっと畳の部屋で生活していたから気が付かなかったのだけれど、フローリングの床にコタツというのはなかなかのミスマッチだった。

ラグは敷いてあるけど、畳の感触と比べると、座り心地は正直あまりよろしくない。

また、思い込みなのかもしれないけれど、コタツ内部の暖まり具合にも差があるように思う。

お布団の寝心地具合いも、実はイマイチ。

だから昨夜、ぐっすりと寝た割には疲れが取れなかったのだろうと推測する。

やはり室内の設備とインテリアは、洋室と和室、それぞれできちんと使い分けるべきなのだなと、今回つくづく痛感した。

とんだ落とし穴だった。

かといってすぐにはお部屋の模様替えなんかできそうにないし、ついつい快適に過ごせるこのリビングダイニングに入り浸ってしまいそうな予感。
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