夢を忘れた眠り姫
「……でも、せっかく永井さんが自分の為に作ったのに、横取りしちゃって良いの?」
「そんな、横取りだなんて」
笑い混じりの返答をしながら立ち上がる。
「年末年始の連休中にまた作るつもりでしたし。一食分くらい減ってもなんてことないですよ」
そしてカウンター内へと歩を進めた。
「ちなみに肉と魚、どちらが良いですか?」
「えっと……。何となく、魚を食いたい気分」
「分かりました。」
頷きつつ冷蔵庫を開ける。
「あ。じゃあ、ソファーの方で待ってて下さい。すぐに用意しますから」
「え。何か悪いな。食事の途中だったのに」
「いえいえ。ただレンジで温め直すだけですから。それに、このスペース内で二人で動き回ってもお互いに邪魔なだけでしょ?」
貴志さんが素直にその場から離れるようにあえて「邪魔」という言葉をチョイスした。
「それじゃあ…」
案の定彼は申し訳なさそうにではあるけれど、やかんとラーメンを元の位置に戻し、ソファーへと向かう。
「食べていい」と言われても、他人が作ってストックしてある料理なんてなかなか手を出しづらいだろうし取り分け方もどうしたらいいのか迷うだろう。
だから私が準備するべきだと思ったのだ。
まず鯖の味噌煮を一切れ、タッパーから取り出して皿に乗せレンジで温める。
「そんな、横取りだなんて」
笑い混じりの返答をしながら立ち上がる。
「年末年始の連休中にまた作るつもりでしたし。一食分くらい減ってもなんてことないですよ」
そしてカウンター内へと歩を進めた。
「ちなみに肉と魚、どちらが良いですか?」
「えっと……。何となく、魚を食いたい気分」
「分かりました。」
頷きつつ冷蔵庫を開ける。
「あ。じゃあ、ソファーの方で待ってて下さい。すぐに用意しますから」
「え。何か悪いな。食事の途中だったのに」
「いえいえ。ただレンジで温め直すだけですから。それに、このスペース内で二人で動き回ってもお互いに邪魔なだけでしょ?」
貴志さんが素直にその場から離れるようにあえて「邪魔」という言葉をチョイスした。
「それじゃあ…」
案の定彼は申し訳なさそうにではあるけれど、やかんとラーメンを元の位置に戻し、ソファーへと向かう。
「食べていい」と言われても、他人が作ってストックしてある料理なんてなかなか手を出しづらいだろうし取り分け方もどうしたらいいのか迷うだろう。
だから私が準備するべきだと思ったのだ。
まず鯖の味噌煮を一切れ、タッパーから取り出して皿に乗せレンジで温める。