夢を忘れた眠り姫
「『こだわりがない食材選び』ってのは簡単なようでいてむしろ難しいから。今後の参考の為にも、そのノウハウは伝授しておいてもらいたい。とにかく研修と荷物持ちを兼ねて同行するよ」
「ありがとうございます」
ペコリと頭を下げてから私は続けた。
「多分、今までに類を見ないくらいの大量な買い物になると思うので。せっかく一週間近い休みがあるんですからね。料理三昧の連休を過ごそうかなと。といっても一日中キッチンに立ってる訳ではないですよ?他にやるべき事はやりつつ、空いた時間にちょこちょこ作る、って感じで」
この機会に前々から興味のあった、でも調理が面倒そうでなかなか手が出せなかった新作にも挑戦するつもりだった。
「連休後半に、もう一回くらい買い物に行くようかな…。あ、その時はそんな荷物にはならないと思うので一人で大丈夫ですから。とりあえず今日だけお付き合いいただければ。貴志さんは自由にお過ごし下さい」
「いや…。君の方こそ、何か予定はないの?料理や食材の仕入ればかりで貴重な休みが潰れてしまっても良いのか?」
「だって、もう両親はいないですし。帰省する所もないですから」
何気なく言ってしまってから、微妙なものに変化した貴志さんの表情に気が付き『あ、しまった』と思う。
「え、えっと、父の方の親戚はいないし母方とはずっと疎遠だったので、お正月に挨拶に行くような関係性じゃないんですよね~」
「ありがとうございます」
ペコリと頭を下げてから私は続けた。
「多分、今までに類を見ないくらいの大量な買い物になると思うので。せっかく一週間近い休みがあるんですからね。料理三昧の連休を過ごそうかなと。といっても一日中キッチンに立ってる訳ではないですよ?他にやるべき事はやりつつ、空いた時間にちょこちょこ作る、って感じで」
この機会に前々から興味のあった、でも調理が面倒そうでなかなか手が出せなかった新作にも挑戦するつもりだった。
「連休後半に、もう一回くらい買い物に行くようかな…。あ、その時はそんな荷物にはならないと思うので一人で大丈夫ですから。とりあえず今日だけお付き合いいただければ。貴志さんは自由にお過ごし下さい」
「いや…。君の方こそ、何か予定はないの?料理や食材の仕入ればかりで貴重な休みが潰れてしまっても良いのか?」
「だって、もう両親はいないですし。帰省する所もないですから」
何気なく言ってしまってから、微妙なものに変化した貴志さんの表情に気が付き『あ、しまった』と思う。
「え、えっと、父の方の親戚はいないし母方とはずっと疎遠だったので、お正月に挨拶に行くような関係性じゃないんですよね~」