夢を忘れた眠り姫
「でも、小説サイトを運営しているゆめちゃんとは違って、俺の方は会社案内のホームページですからね。趣味でやってる訳ではないんですけど」
「えっ?」
私がギョッとしている間に貴志さんは目を見張りながら問いかけて来た。
「永井さん、小説を書いてたのか!?」
「……あれ?」
「ちょ、べ、ベンさん!」
時すでに遅しだけど、不思議顔の彼に私は慌てて抗議した。
「余計なこと、ベラベラとしゃべらないで下さい!」
「へ?」
「趣味の内容については秘密だったんですから!」
「え。何だよ、そうだったの?」
『あちゃ~』という表情を浮かべながらもベンさんは反論した。
「まったくややこしいなー。でも、今のは不可抗力だろ。俺に罪はない」
「もうっ…」
「それに、サイト名やらペンネームやらは言ってないんだから。あの膨大なホームページの中から探し当てられるとは思えないし。よってノープロブレム」
「だから『隅谷書房』だの『大文字清太郎』だののワードに敏感に反応してたんだ…」
私達のプチバトルをよそに、貴志さんは一人合点がいったように頷いた。
「そりゃ有名な出版社、作家ではあるけど、そっち方面に興味のない人だったらもうちょっと薄いリアクションだっただろうし」
その解釈について、肯定すべきかどうか迷っている間に貴志さんはベンさんに視線を合わせ、話を進めた。
「えっ?」
私がギョッとしている間に貴志さんは目を見張りながら問いかけて来た。
「永井さん、小説を書いてたのか!?」
「……あれ?」
「ちょ、べ、ベンさん!」
時すでに遅しだけど、不思議顔の彼に私は慌てて抗議した。
「余計なこと、ベラベラとしゃべらないで下さい!」
「へ?」
「趣味の内容については秘密だったんですから!」
「え。何だよ、そうだったの?」
『あちゃ~』という表情を浮かべながらもベンさんは反論した。
「まったくややこしいなー。でも、今のは不可抗力だろ。俺に罪はない」
「もうっ…」
「それに、サイト名やらペンネームやらは言ってないんだから。あの膨大なホームページの中から探し当てられるとは思えないし。よってノープロブレム」
「だから『隅谷書房』だの『大文字清太郎』だののワードに敏感に反応してたんだ…」
私達のプチバトルをよそに、貴志さんは一人合点がいったように頷いた。
「そりゃ有名な出版社、作家ではあるけど、そっち方面に興味のない人だったらもうちょっと薄いリアクションだっただろうし」
その解釈について、肯定すべきかどうか迷っている間に貴志さんはベンさんに視線を合わせ、話を進めた。