夢を忘れた眠り姫
今までも業務に関するやりとりで彼に近付く事はあったけど、基本的に横並びになるし、きっちり真っ正面から、鼻先が当たるほどの距離まで詰めた事はなかったから。
勝手にぼんやりした顔付きの人だと思い込んでいたのだけれど、今時のナウいデザインではない、四角でダッサダサの黒縁眼鏡の奥の瞳は意外と切れ長で涼しげだった。
顔の中心部を通っている鼻筋もシャープでクール。
唇も適度に潤い、とても血色が良い。
あ、でもこれは、お弁当に揚げ物が入っていて、その油分でコーティングされているせいかもしれない。
しかしそれを差し引いても、女性のように紅を差している訳でもないのに色みがよく、下唇が若干厚めな事もあいまってナチュラルにセクシー。
そしてそして、これまたヒョロヒョロと頼りなく、風が吹けば飛んで行ってしまうのではないかと思い込んでいた体格も、間近で見れば意外にガッチリしている事に気付かされた。
肩幅はあるしワイシャツ越しでも胸元の厚みが分かり、胸筋がしっかりと鍛えられている事が窺える。
これが噂の、まごうことなき細マッチョというやつか…。
「永井さん?」
そこで貴志さんに呼び掛けられ、私はハッと我に返った。
い、いかんいかん。
思わず無言になり、そしておそらくねちっこい視線で貴志さん観測をしてしまっていたけれど、そんなバアイじゃないでしょっての。
勝手にぼんやりした顔付きの人だと思い込んでいたのだけれど、今時のナウいデザインではない、四角でダッサダサの黒縁眼鏡の奥の瞳は意外と切れ長で涼しげだった。
顔の中心部を通っている鼻筋もシャープでクール。
唇も適度に潤い、とても血色が良い。
あ、でもこれは、お弁当に揚げ物が入っていて、その油分でコーティングされているせいかもしれない。
しかしそれを差し引いても、女性のように紅を差している訳でもないのに色みがよく、下唇が若干厚めな事もあいまってナチュラルにセクシー。
そしてそして、これまたヒョロヒョロと頼りなく、風が吹けば飛んで行ってしまうのではないかと思い込んでいた体格も、間近で見れば意外にガッチリしている事に気付かされた。
肩幅はあるしワイシャツ越しでも胸元の厚みが分かり、胸筋がしっかりと鍛えられている事が窺える。
これが噂の、まごうことなき細マッチョというやつか…。
「永井さん?」
そこで貴志さんに呼び掛けられ、私はハッと我に返った。
い、いかんいかん。
思わず無言になり、そしておそらくねちっこい視線で貴志さん観測をしてしまっていたけれど、そんなバアイじゃないでしょっての。