夢を忘れた眠り姫
喫茶店に到着し、まず私、そしてベンさんの順で時間差で店内に入り、席に着く。
あらかじめ打ち合わせしてあった通り、私が最奥のソファー席を陣取り、ベンさんは背もたれを挟んだその一つ手前の席だ。
言わずもがなで、私と探偵の会話が良く聞き取れるように。
約束の時間に少し遅れて男はやって来た。
店内を見渡し、そっと身を乗り出して手を挙げている私に気が付くと、足早に近付いて来て、対面のソファーにドサッと腰を落とす。
「飲み物はもう頼んでありますので」
数分前から彼の席の前に置かれているホットコーヒーを指差しながら言葉を繋いだ。
「途中で持ってきてもらうと話を中断する事になるし、できるだけ他人に会話の内容を聞かれる可能性を排除したいので。ちょっと冷めてるとは思いますけど、ティータイムを楽しむ為にここに来た訳ではないのだから構いませんよね?」
「ああ」
「それと、ここからの会話は録音させていただきます」
言いながら、私はバッグの内ポケットをあさりICレコーダーを取り出した。
出かける前にベンさんから託されていたのだ。
録音開始の操作をしてからテーブルの上、自分の左手側にそっと置く。
「正直私、かなり緊張していますので、あなたとの会話をきちんと覚えていられるかどうか自信がありません。後ほど行動を起こす際に段取りを確認できるよう、記録させていただきます」
あらかじめ打ち合わせしてあった通り、私が最奥のソファー席を陣取り、ベンさんは背もたれを挟んだその一つ手前の席だ。
言わずもがなで、私と探偵の会話が良く聞き取れるように。
約束の時間に少し遅れて男はやって来た。
店内を見渡し、そっと身を乗り出して手を挙げている私に気が付くと、足早に近付いて来て、対面のソファーにドサッと腰を落とす。
「飲み物はもう頼んでありますので」
数分前から彼の席の前に置かれているホットコーヒーを指差しながら言葉を繋いだ。
「途中で持ってきてもらうと話を中断する事になるし、できるだけ他人に会話の内容を聞かれる可能性を排除したいので。ちょっと冷めてるとは思いますけど、ティータイムを楽しむ為にここに来た訳ではないのだから構いませんよね?」
「ああ」
「それと、ここからの会話は録音させていただきます」
言いながら、私はバッグの内ポケットをあさりICレコーダーを取り出した。
出かける前にベンさんから託されていたのだ。
録音開始の操作をしてからテーブルの上、自分の左手側にそっと置く。
「正直私、かなり緊張していますので、あなたとの会話をきちんと覚えていられるかどうか自信がありません。後ほど行動を起こす際に段取りを確認できるよう、記録させていただきます」