夢を忘れた眠り姫
「しかも、なんらやましいところはないのに逆恨みで個人情報を晒されたゆめちゃんと、害を加えた側の奴。どっちが血祭りに上げられるかは、火を見るよりも明らかだよな。あんたくらいの世代なら、ネットの怖さはよーく分かってるだろ?探偵としてどころか、人間として社会的に抹殺されるぞ」
「か、拡散なんてしないっ」
すっかり血の気の引いた顔をぶんぶんと振りながら探偵は答えた。
「こ、こういった事も、今後二度としない。ちょっと金に困ってて…。ほんの気の迷い、出来心だったんだ。だからどうか今回のことは穏便に…」
「示談で済ませて欲しいってことか?」
ベンさんの確認に、探偵は今度は縦方向に大きく頭を振った。
「だけどあんたは『探偵』だからなぁ。常に他人の極秘情報を取り扱い、一般人よりも更に倫理観を求められる立場な訳で、示談が成立したからお咎めなしってなるのも…」
「こ、この仕事はもう辞めるから」
探偵は必死に食い下がって来た。
「全然儲からないし、もう潮時だと思ってたんだ。それで許してくれないか?」
「どうする?ゆめちゃん」
「……恐喝未遂で被害届を出すとなると、私自身も大変煩わしい思いをしますよね」
「そうだな」
「じゃあ、示談で良いです」
答えながら私は内心『ヨシ』と思っていた。
ベンさんのシナリオ通りに話が進んでいるからだ。
「か、拡散なんてしないっ」
すっかり血の気の引いた顔をぶんぶんと振りながら探偵は答えた。
「こ、こういった事も、今後二度としない。ちょっと金に困ってて…。ほんの気の迷い、出来心だったんだ。だからどうか今回のことは穏便に…」
「示談で済ませて欲しいってことか?」
ベンさんの確認に、探偵は今度は縦方向に大きく頭を振った。
「だけどあんたは『探偵』だからなぁ。常に他人の極秘情報を取り扱い、一般人よりも更に倫理観を求められる立場な訳で、示談が成立したからお咎めなしってなるのも…」
「こ、この仕事はもう辞めるから」
探偵は必死に食い下がって来た。
「全然儲からないし、もう潮時だと思ってたんだ。それで許してくれないか?」
「どうする?ゆめちゃん」
「……恐喝未遂で被害届を出すとなると、私自身も大変煩わしい思いをしますよね」
「そうだな」
「じゃあ、示談で良いです」
答えながら私は内心『ヨシ』と思っていた。
ベンさんのシナリオ通りに話が進んでいるからだ。