夢を忘れた眠り姫
ベンさんの声音はすこぶる得意気だった。
「そう言われる為にこの格好してるんだからな」
「え。狙ってやってるんですか?」
「そりゃそうだよ。いくらでも選択肢はあるんだから、それが嫌だったらわざわざこんなビジュアルに仕上げないって。『チャラチャラしているように見えるけど、実はこんなお堅い職業に就いてるんすよ。すごいっしょー?』ってのをやりたくて、その瞬間の相手のリアクションを見るのが楽しみでせっせと飾りつけてるんだから」
「なんか…潔いですね」
貴志さんは心底感心したように言葉を繋いでいる。
「そういう本音を一切隠さない所が」
「ああー、自ら奇抜な格好をしておきながら『人を見かけで判断するな!』なんて矛盾極まりない事を言っている奴も世の中にはいるからな」
ベンさんは以前私も聞いた事のある持論を披露し始めた。
「『見かけで判断』って、そう評価されたいからその格好をしてるんじゃないのか?それが不満なら、偏見を持たれる事に耐えられそうにないならとっととやめりゃ良いのに、と思う」
「そう、ですね…」
「それに、最初は好奇の目で見られても、他人に迷惑をかけず、人として真っ当に生きていれば自然と周りの人は認めてくれるようになる。いつまで経っても『見かけで判断』されてしまうのは、ただ単に自分がそう評価を下されるような言動をしているだけの話だと思う」
「そう言われる為にこの格好してるんだからな」
「え。狙ってやってるんですか?」
「そりゃそうだよ。いくらでも選択肢はあるんだから、それが嫌だったらわざわざこんなビジュアルに仕上げないって。『チャラチャラしているように見えるけど、実はこんなお堅い職業に就いてるんすよ。すごいっしょー?』ってのをやりたくて、その瞬間の相手のリアクションを見るのが楽しみでせっせと飾りつけてるんだから」
「なんか…潔いですね」
貴志さんは心底感心したように言葉を繋いでいる。
「そういう本音を一切隠さない所が」
「ああー、自ら奇抜な格好をしておきながら『人を見かけで判断するな!』なんて矛盾極まりない事を言っている奴も世の中にはいるからな」
ベンさんは以前私も聞いた事のある持論を披露し始めた。
「『見かけで判断』って、そう評価されたいからその格好をしてるんじゃないのか?それが不満なら、偏見を持たれる事に耐えられそうにないならとっととやめりゃ良いのに、と思う」
「そう、ですね…」
「それに、最初は好奇の目で見られても、他人に迷惑をかけず、人として真っ当に生きていれば自然と周りの人は認めてくれるようになる。いつまで経っても『見かけで判断』されてしまうのは、ただ単に自分がそう評価を下されるような言動をしているだけの話だと思う」