夢を忘れた眠り姫
ちょうど死角の位置となり、社内を行き交う人々に目撃される心配はない。
また、建物内の清掃を委託されている派遣さんはその小部屋に結構頻繁に出入りしているようだけれど、お昼休みはその方達も休憩を取っているので、今の時間帯に通路が見渡せる位置まで来る人はほぼ皆無。
ただ、言い換えれば密会にはうってつけの場所であるという事で、もしかしたらそういう考えの人と鉢合わせしてしまう恐れはあるけれど。
とにかく今日の所は私達が先にこの場をゲットした訳だし、後から誰かが来たとしても、見て見ぬふりをしてそっと立ち去り、自分の胸の内に納めておくだろうと思う。
嬉々として言いふらしたりしたら「じゃああなたはあんな人気のない所まで何しに行ったの?」と突っ込まれてしまうもんね。
「えっと…。申し訳ないけど、シェアの相手として考えてるのは同性だけなんだ」
窓を背にして立ち、私と視線を合わせた所で貴志さんは改めて話を進めた。
「それと、やっぱりある程度プライベートでも関わった事のある相手で…」
「もうすでに立候補している方はいらっしゃるんですか?」
「いや、それはまだ。最近声をかけ始めたばかりだから」
「だったら私が一番乗りですよね?ぜひともその権利を私に下さい!」
「い、いやいや、話聞いてたんだよね?5畳半しかないんだよ?一応収納はあるけど小さいクローゼットだけだし」
また、建物内の清掃を委託されている派遣さんはその小部屋に結構頻繁に出入りしているようだけれど、お昼休みはその方達も休憩を取っているので、今の時間帯に通路が見渡せる位置まで来る人はほぼ皆無。
ただ、言い換えれば密会にはうってつけの場所であるという事で、もしかしたらそういう考えの人と鉢合わせしてしまう恐れはあるけれど。
とにかく今日の所は私達が先にこの場をゲットした訳だし、後から誰かが来たとしても、見て見ぬふりをしてそっと立ち去り、自分の胸の内に納めておくだろうと思う。
嬉々として言いふらしたりしたら「じゃああなたはあんな人気のない所まで何しに行ったの?」と突っ込まれてしまうもんね。
「えっと…。申し訳ないけど、シェアの相手として考えてるのは同性だけなんだ」
窓を背にして立ち、私と視線を合わせた所で貴志さんは改めて話を進めた。
「それと、やっぱりある程度プライベートでも関わった事のある相手で…」
「もうすでに立候補している方はいらっしゃるんですか?」
「いや、それはまだ。最近声をかけ始めたばかりだから」
「だったら私が一番乗りですよね?ぜひともその権利を私に下さい!」
「い、いやいや、話聞いてたんだよね?5畳半しかないんだよ?一応収納はあるけど小さいクローゼットだけだし」