夢を忘れた眠り姫
貴志さんが一体どう感じたのか、気になって気になって確かめずにはいられなかったのだ。
「あ、うん…」
しかし彼は途端にトーンダウンした。
「俺自身にはフィクションの読み物を書く能力なんてないし、文章自体のテクニックに関しては何も意見できる事はない。ただ、それ以前の問題で引っ掛かる事が多々あって…」
「引っ掛かること?」
「うん。たとえば」
そこで貴志さんはテーブルの端に寄せてあったパソコンを自分の目の前に移動させ、パカッと開きながら話を進めた。
「この、現在トップに君臨しているサイトの最新作なんだけど」
どうやら当該ページはまだ閉じていなかったらしい。
「『ドS課長と泣き虫OLドタバタ溺愛day's~怖いくらいに愛されちゃってます~』って、この説明的文章にも程があるタイトルは一体なんなんだ」
貴志さんの口調はとても困惑気味だった。
「どんだけネタバレを仕込むんだよ。読む前から話の中身どころか、オチまで予想がついてしまうじゃないか。しかも他のサイトにも似たような語呂のタイトルが溢れかえっているし」
「……何年か前からそういうのが主流になっているんですよね」
やっぱりそこを突っ込まれるか、と思いながら言葉を返した。
「『なんとかで、なんとかで、なんとかなんです』っていう感じの、話し言葉みたいなタイトルが」
「あ、うん…」
しかし彼は途端にトーンダウンした。
「俺自身にはフィクションの読み物を書く能力なんてないし、文章自体のテクニックに関しては何も意見できる事はない。ただ、それ以前の問題で引っ掛かる事が多々あって…」
「引っ掛かること?」
「うん。たとえば」
そこで貴志さんはテーブルの端に寄せてあったパソコンを自分の目の前に移動させ、パカッと開きながら話を進めた。
「この、現在トップに君臨しているサイトの最新作なんだけど」
どうやら当該ページはまだ閉じていなかったらしい。
「『ドS課長と泣き虫OLドタバタ溺愛day's~怖いくらいに愛されちゃってます~』って、この説明的文章にも程があるタイトルは一体なんなんだ」
貴志さんの口調はとても困惑気味だった。
「どんだけネタバレを仕込むんだよ。読む前から話の中身どころか、オチまで予想がついてしまうじゃないか。しかも他のサイトにも似たような語呂のタイトルが溢れかえっているし」
「……何年か前からそういうのが主流になっているんですよね」
やっぱりそこを突っ込まれるか、と思いながら言葉を返した。
「『なんとかで、なんとかで、なんとかなんです』っていう感じの、話し言葉みたいなタイトルが」