夢を忘れた眠り姫
「い、いや、でも、あくまでもフィクションですから。読者は胸キュンエピソードを求めている訳で、仕事風景をダラダラと書かれても正直退屈なのではないかと…」
「そう思わせないように、さりげなくスマートに必要な描写を入れるのが『小説』なんじゃないだろうか。別に会社の沿革まで事細かに説明する必要はないけど、日常的にどういった仕事をしているのか、くらいはさ。働く女性の恋愛をテーマに選んだのは作者自身なんだから、そこは頑張らないと」
貴志さんの率直でなかなか辛辣な批評は続く。
「読者をときめかせたいからって、社会の常識の部分を強引にねじ曲げ、あまりにも荒唐無稽なストーリー展開にされたらむしろ興醒めする人の方が多いと思うけど。働いた事のない、社会の仕組みをリアルに体感したことのない立場の者が、断片的に見聞きする情報だけを頼りにビジネス絡みの話を無理して書いているんじゃないのか?と思ってしまう」
「う、う~ん、そこは何とも…」
「いや。正確には、別に自分自身が実際に体験していなくても良いんだ。じゃなくちゃ、SFやオカルトやファンタジーなんて書けなくなってしまうし。だけど、自分の考えた話にリアリティーをもたせられない、読者に『なんじゃこりゃ』と思わせてしまうようじゃダメだろう、っていう意味。というか、君こそが前にそう発言していたよな」
「そう思わせないように、さりげなくスマートに必要な描写を入れるのが『小説』なんじゃないだろうか。別に会社の沿革まで事細かに説明する必要はないけど、日常的にどういった仕事をしているのか、くらいはさ。働く女性の恋愛をテーマに選んだのは作者自身なんだから、そこは頑張らないと」
貴志さんの率直でなかなか辛辣な批評は続く。
「読者をときめかせたいからって、社会の常識の部分を強引にねじ曲げ、あまりにも荒唐無稽なストーリー展開にされたらむしろ興醒めする人の方が多いと思うけど。働いた事のない、社会の仕組みをリアルに体感したことのない立場の者が、断片的に見聞きする情報だけを頼りにビジネス絡みの話を無理して書いているんじゃないのか?と思ってしまう」
「う、う~ん、そこは何とも…」
「いや。正確には、別に自分自身が実際に体験していなくても良いんだ。じゃなくちゃ、SFやオカルトやファンタジーなんて書けなくなってしまうし。だけど、自分の考えた話にリアリティーをもたせられない、読者に『なんじゃこりゃ』と思わせてしまうようじゃダメだろう、っていう意味。というか、君こそが前にそう発言していたよな」