夢を忘れた眠り姫
「たとえばストーカーにまとわりつかれていて、自分への興味を無くさせるために、とかいうやむにやまれぬ事情があるんだったら『それは仕方ないよね。主人公、頑張って!』となるけど、『パパンとママンがうるさいなー。そーだ。適当に異性を連れて行って恋人のふりをさせよう』って、すんごく短絡的だし浅はかだし行き当たりばったりにも程がある。さっきも言いましたけど、いつかはその恋人とは別れなくちゃいけなくなる時が来るんですから。親を思うなら尚更、自分の胸の内はきちんと伝えなくちゃいけないと思います。そして、それでもやっぱりどうしてもそのテーマで書きたいっていうんだったら、よっぽど構成を練らないと。読者や視聴者に一瞬でも『そんなバカな』『すっげー強引』と思わせてしまったらもう負けです」
「……なんか永井さん、会社に居る時とは雰囲気が全然違うね」
「えっ」
冷静にツッコミを入れられ、私はそこでようやく我に返った。
い、いかんいかん。
つい、過去の出来事がフラッシュバックしてこの上なく取り乱してしまった。
実はこれは私自身がある人に言われた言葉だったのだ。
いや、正確には『書かれた』か。
しかと受け止め消化したつもりでいたのだけれど、ここまで我を忘れるという事はなかなかのトラウマになっていたらしい。
ホント、プロの意見っていうのは容赦ないから…。
「……なんか永井さん、会社に居る時とは雰囲気が全然違うね」
「えっ」
冷静にツッコミを入れられ、私はそこでようやく我に返った。
い、いかんいかん。
つい、過去の出来事がフラッシュバックしてこの上なく取り乱してしまった。
実はこれは私自身がある人に言われた言葉だったのだ。
いや、正確には『書かれた』か。
しかと受け止め消化したつもりでいたのだけれど、ここまで我を忘れるという事はなかなかのトラウマになっていたらしい。
ホント、プロの意見っていうのは容赦ないから…。