夢を忘れた眠り姫
しかし、ニンニク系は当日と翌日、誰とも会う予定がない時にしか食べられないし、本来おかずであるものをスープにしてしまうという贅沢さも相まって、私の中では希少でスペシャル感溢れるメニューなのであった。

心配事が一つ片付いたから食欲も復活したのだろう。

出来上がった料理をコタツの上に並べ、その前に腰かけて「いただきます」と唱えたあと、いそいそと食し始めた。

物件巡りはしなくて良くなったけど、引っ越し屋さんに連絡取って見積もりしてもらったり荷物の整理はしておかないとな…。

サラダのミニトマトを頬張った所でふと思い付く。

前もって箱詰めしてしまっても、それを置いておくスペースがないから、当日スタッフさんに手伝ってもらって荷造りするプランにしようっと。

私は物が少ないのでその作業は瞬く間に終わるだろう。

あ。
何を持って行くべきか、事前に貴志さんと打ち合わせもしておかないと。

たとえば冷蔵庫や食器棚なんかはあちらにすでにあるだろうし、そんなに何個も置けないだろうから、引っ越すタイミングで処分するのはほぼ確定だと思う。

ただ、キッチン用品は微妙なんだよね。

食器やカトラリーはもちろん別々として、フライパンやら鍋やらまな板なんかはどうするべきなのか。

これまたお互いに別々に使っていたら収納場所に収まりきらなくなりそうだ。
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