夢を忘れた眠り姫
だから話がどんどん進んで行ってしまう前に、母親と相手方にはさっさと諦めてもらった方が良いもんね。
とにかく明日、面通しの場所として指定された、都内の某一流ホテルへと赴かなくてはいけないのだった。
決戦に備えて余力は残しておかなくちゃ…。
そんな風に考え、途中昼食を挟みつつ、ゆったりペースで荷物の整理を進めたけれど、それでも数時間後にはだいたい片付いていた。
「さて、次はキッチンだ」
自分自身を奮い立たせつつ自室を出てそちらへと移動する。
「前にも言ったけど俺はあんまり料理ってしないから、台所用品は永井さんが使いやすいように仕舞ってくれて良いから」
キッチンの床に置いておいてもらったダンボール箱へと近付く私に、リビングのソファーでコーヒーを飲んでいた貴志さんが話しかけて来た。
「俺がやっても良かったんだけど、色々こだわりがあるかもしれないから手を出さなかったんだ。もし疲れてるようだったら無理して今日やらなくても、おいおい片付けて行けば良いし」
「あ、いえ。そんなに時間はかからないと思うので、やってしまいますよ」
むしろ間を置いてしまうと面倒臭くなりそうだし、箱がいつまでもここにあると邪魔だもんね。
まずは調理器具から片付けるべく、当該ダンボールのフタを開けた。
とにかく明日、面通しの場所として指定された、都内の某一流ホテルへと赴かなくてはいけないのだった。
決戦に備えて余力は残しておかなくちゃ…。
そんな風に考え、途中昼食を挟みつつ、ゆったりペースで荷物の整理を進めたけれど、それでも数時間後にはだいたい片付いていた。
「さて、次はキッチンだ」
自分自身を奮い立たせつつ自室を出てそちらへと移動する。
「前にも言ったけど俺はあんまり料理ってしないから、台所用品は永井さんが使いやすいように仕舞ってくれて良いから」
キッチンの床に置いておいてもらったダンボール箱へと近付く私に、リビングのソファーでコーヒーを飲んでいた貴志さんが話しかけて来た。
「俺がやっても良かったんだけど、色々こだわりがあるかもしれないから手を出さなかったんだ。もし疲れてるようだったら無理して今日やらなくても、おいおい片付けて行けば良いし」
「あ、いえ。そんなに時間はかからないと思うので、やってしまいますよ」
むしろ間を置いてしまうと面倒臭くなりそうだし、箱がいつまでもここにあると邪魔だもんね。
まずは調理器具から片付けるべく、当該ダンボールのフタを開けた。