夢を忘れた眠り姫
収納が充実しているということ、そして私自身も必要最低限の数しか所有していなかった事もあり、すべてすんなり仕舞えてしまった。

以前『古い方を捨てよう』と打ち合わせしてあったけど、これなら無理して処分する必要はないかな、と思う。

何かの際に役に立つかもしれないし。

続いて調味料、食器とカトラリー、そしてインスタントコーヒー等のお茶類やお菓子を流し台とカウンターに付いている収納場所や食器棚に入れさせてもらった。

ちなみに保冷が必要な生鮮食品や過去に作り置きしておいた料理等はない。

今日までにすべて食べ切り使い切っておいたのだ。

余計な荷物が増えてしまうという事と、そういう物を運搬するのは衛生面でちょっと心配だったので。

だから今のところちゃんとした「食事」が作れるような食材は、私の分は揃っていない。

後で食料品の買い出しに行かないとな、と思っている。


「お疲れさん」


荷物の振り分け作業が無事に完了し、玄関先に移動して不要になったダンボールを畳んでヒモでまとめていると、一旦自室に消えていた貴志さんが出て来た。

外出するつもりらしく、黒のダウンジャケットをしっかりと着こんでいる。

ちなみに今日の貴志さんの服装はベージュの長袖ポロシャツに紺のスラックスであった。

私は白Tシャツにグレーのモコモコした素材のパーカーを羽織り、ボトムスは黒のタイトなパンツ。
< 63 / 277 >

この作品をシェア

pagetop