夢を忘れた眠り姫
「それは私だって考えたわよ。だけど、一か八かに賭けてみるしかないじゃない」
すると母親は額に手をあて、きつく目を閉じ、心底嘆かわしそうにはぁ~、とため息をついた。
「まったく…。どうしてこんな事に…。せっかく、せっかく真守が日の当たる場所に出られるチャンスだったのに…」
そして独り言のようにブツブツと呟いたかと思うと、突然瞼をカッと開いて私に鋭い視線を向けて来た。
「呑気な顔してるけど、事の重大さを分かってるの?あなた」
「え…」
「あなたと付き合ったせいで、真守の輝かしい未来は閉ざされてしまうかもしれないのよ?この子の一生を、めちゃくちゃにしてしまったかもしれないのよ?」
「何を言ってるんだ」
すると貴志さんは鼻にかかった、相手を小バカにするような笑いを挟んでから言い放った。
「あんたの息子として生まれた時点で、俺の人生はすでにめちゃくちゃなんだよ。彼女に責任転嫁するな」
「何ですって!?」
エキサイトした母親と同様、私も思わず隣の貴志さんを凝視してしまった。
まさか彼がこんな口のききかたをするだなんて…。
「…お待たせいたしました」
するとそこで、いつの間にやらテーブルに接近していた店員さんが控え目にそう声を発した。
詳細は分からずとも、何かしら揉めているらしい事はバリバリ把握できただろう。
すると母親は額に手をあて、きつく目を閉じ、心底嘆かわしそうにはぁ~、とため息をついた。
「まったく…。どうしてこんな事に…。せっかく、せっかく真守が日の当たる場所に出られるチャンスだったのに…」
そして独り言のようにブツブツと呟いたかと思うと、突然瞼をカッと開いて私に鋭い視線を向けて来た。
「呑気な顔してるけど、事の重大さを分かってるの?あなた」
「え…」
「あなたと付き合ったせいで、真守の輝かしい未来は閉ざされてしまうかもしれないのよ?この子の一生を、めちゃくちゃにしてしまったかもしれないのよ?」
「何を言ってるんだ」
すると貴志さんは鼻にかかった、相手を小バカにするような笑いを挟んでから言い放った。
「あんたの息子として生まれた時点で、俺の人生はすでにめちゃくちゃなんだよ。彼女に責任転嫁するな」
「何ですって!?」
エキサイトした母親と同様、私も思わず隣の貴志さんを凝視してしまった。
まさか彼がこんな口のききかたをするだなんて…。
「…お待たせいたしました」
するとそこで、いつの間にやらテーブルに接近していた店員さんが控え目にそう声を発した。
詳細は分からずとも、何かしら揉めているらしい事はバリバリ把握できただろう。