再現教室~死のリプレイ~
あの様子を見る限りじゃ千鶴は関係ないような気がする。


というか、あの愉快な音楽が流れてよくわからないリプレイを迫られることから、これは学校のなにかの行事ではないかと思い始めていた。


「あ、時計が進んでる」


ふと視線を上げると、黒板の上で止まっていた時計が進みだしているのがわかった。


「相談時間は30分って言ってたな。これ、カウントしているんじゃないか?」
続が時計を見上げてそう言った。


「そっか。そうかもしれないね」


それなら今まで時計が止まっていた理由がわかる。


時刻を表示するものではなく、相談時間をカウントするために付けられていたのだ。


長針は文字盤の上をスムーズに進んでいく。


「相談、した方がいいのかな?」


そう言ったのは有紀だった。


「相談って言われても、今日の放課後を再現しろってことでしょ? なにを相談すればいいの?」


「さぁ……わからないけど……」


「一応、自分の席に座ってみるか」


続がそう言い、立ち上がった。
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