再現教室~死のリプレイ~
リプレイ2
少しの希望が見えた時、突然スピーカーからさっきと同じ機械音が聞こえ始めてあたしたちは息を止めた。


今度は一語一句聞きのがすまいと、誰も口を開かなかった。


《それでは、次のリプレイをしていただきます》


声が最初にそう言ったとき、あたしは絶望を感じた。


次のリプレイ……。


また、さっきと同じようなことやらなきゃいけないんだ。


あたしの視線は自然と有紀の死体へと向いていた。


もしかしたら、有紀と同じようになるかもしれない。


そう思うと強い吐き気が込み上げてきて、その場に座り込んでしまった。


《昨日の昼休みをリプレイしてください。相談時間は30分。ルールは一度目と同じになります》


そう言い、プツッと切れるアナウンス。

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