再現教室~死のリプレイ~
もしかして、全員が死ぬまで終わらない。


なんて事はないよね?


そんな事を考えてゾクリと背筋が寒くなった。


《リプレイ》があと何回続くのかわからないと言う事は、その可能性もあると言う事だ。


あたしはグッと口を結んだ。


今考えたこと絶対に口にしちゃいけない。


そう思って。


「ふざけやがって!」


不意に、信一が乱暴に椅子を持ち、スピーカーの前に立った。


「おい、やめろ!」


続が咄嗟に信一に駆け寄り、その体を羽交い絞めにした。


「くそ、離せよ! 自分だけ安全な場所にいて俺らの事をバカにしやがって!!」


信一の目は血走り、スピーカーへ向けて怒鳴り散らした。


「やめろって! 指示が聞こえなかったら全員が《リプレイ》に失敗することになる!」


続の言葉に、信一の手から椅子が落ちた。


ガンッと大きな音がした後、教室の中は静かになった。
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