再現教室~死のリプレイ~
続の言葉に千鶴は数歩後ずさりをした。


その表情は青ざめている。


「邪魔なんか、思ってない!」


「自分の潔白を示したいなら、次の《リプレイ》でわざと間違えろ」


「なっ……!?」


「お前が犯人なら《リプレイ》の採点で最下位になっても×印はつかず、別の誰かにつくはずだ。お前が犯人じゃなければお前は死ぬ」


続が冷たい口調でそう言い、千鶴は左右に激しく首を振った。


「いや……いやだ!! 死にたくない!!」


「2人も死なせといてそんな事をよく言うな!!」


続が近くにあった机をなぎ倒して怒鳴った。


机が横倒しに倒れ、激しい音を立てる。


千鶴はそれに驚き、言葉を失った。


「今度はお前が身をもって《リプレイ》する番だ。そうだろ?」


続は自分の味方にはなってくれない。


それがわかった千鶴はずるずるとその場に座り込んでしまったのだった。
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