レンタル彼氏


お昼を簡単に済ませ
体験ダイビングの出来るところへ。


「藤堂ですが」


「藤堂様ですね
お待ちしておりました」


お待ちしてたって?


「ねぇ 予約済みだったの?」


「当たり前!」


「それならそれと
さっき言ってくれれば」


「観光地を甘くみてますね?
そっくりその言葉返すわ
行くと決まったなら
計画ぐらいは立てないと」


「だって
行き当たりバッタリでいいって」


次第に声のトーンが低くなるあたしに


「ここだけは自分が行きたかったから
勝手に予約しただけ」
と笑っていた。


水着に着替えウエットスーツを纏う
身体のラインがモロに出て
痩せておけばよかったと後悔。


「担当の林部です」
インストラクターのイケメンお兄さんが
あたしたちの担当。


まずは記念撮影から
あたしを両イケメンが挟む。


「彼女さん笑顔いいですねぇ
色黒のイケメンと色白のイケメン
両手に花で幸せそう」


色黒は林部さん
色白は征吾のこと???


カメラを手にするおじさんが
そんな余計なことまで
シャッターを押しながら喋る。


幸せなのは征吾と
こんなことをしているから。


魚の餌付けをしたり
サンゴをみたり
時にどさくさに紛れて
手をつないで泳いだり・・・。


その光景を林部さんが
写真に収めてくれる。


観光が終わって写真はSDカードに
収められあたしたちにくれるという。



あたしの大切な宝物になりそうだ。




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