プリンセス騎士 ※更新中※






まだ13歳なのに…

そんなことって…





「彩華さん、余命宣告…されたんですか?」





静かに頷く。





「彩華は楓と別れようとしたけど、楓は別れなかった。“どんなことがあっても最期まで傍にいるから”って言って。

時間が経つにつれ痩せ細ってく自分の体。

抗がん剤で髪が抜けてね、彩華にはそれが苦痛だったのかもしれない。

そんな時、なんのまいぶれもなく…彩華は海で命をたった。」

「え……」





一瞬時間が止まった気がした。


命をたった…自殺した、ってことだよね。

大切な人が傍にいるのにどうして…

なんで楓くんを置いて…





「楓は何度も自分を責めてた。

『自分なら助けられた。なのに助けられなかった』って。

だから今もね、楓は自分を責め続けてるんだ。」





楓くん、すごく苦しんでるんだ。

でもね、何も悪くないよ。

楓くんは何も悪くない。

彩華さんだって悪くない。

そう、結局は誰も悪くないの。

病気なんていつ誰がなるかなんてわからない。

病気はたまたま彩華さんを選んでしまっただけ。

だから自分を責めなくていいんだよ、楓くん。






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