あなたの「おやすみ」で眠りにつきたい。


「堂々としていたら、大丈夫だから。それに、もう何度か会っている相手だろ?」

確かに主任が言うとおり、取り引き先の『starlight』はすでにうちの会社に来ていて、私と一緒に会議に出ている。

あちらの営業部主任は女性だった。
彼女は華奢な身体で、でもそれに似合わず、かなり強気な性格らしいことは、会議中の発言を聞いて、気づいていた。

明日の打ち合わせにも、もちろん、彼女はいる。
彼女の凛とした姿はかっこいいけれど、容赦ない感じがして、苦手だ。

ミスしたときの反応が怖い。

「ミスしたときは、ちゃんとフォローする」

「……はい」

主任は私の心が読めてるのかな。
的確な言葉をくれる。

だけど、ますます、萎縮した。
ミスしたら、主任に更に迷惑をかけちゃうことになるから。

そんな私を見るに見かねて、主任が苦笑のようなため息を吐いた。

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