あなたの「おやすみ」で眠りにつきたい。
「……っ……中田さん!?」
叫び声を上げたのは、春日くんだった。
周りが暗い。
目の前がチカチカする。
どうやら貧血になったらしい。
座り込んだ私の身体を春日くんが抱えてくれたから、床に倒れ込むことは避けられた。
「中田!?」
「中田さん!?」
春日くんの叫び声を聞きつけた主任と部長も現れる。
これじゃあ、盗み聞きしたのがバレバレだ。
などと言ってる場合じゃない。
一人では立ち上がれないくらい、世界がグラグラ回っている。
まるでゆっくりと長い地震のような……。
「中田!」
「……中田さ……」
「……さんっ!」
三人の声が段々と遠くなって……私は意識を失くした。