妖怪なんて見たくない!






『やだっ!嫌いだ!』


泣きながら俺にそう言ったアイツが、
忘れられなかった。


泣かせた。


いつも笑ってるあいつを。




むかついたんだ。


俺じゃない、
神凪やあの妖怪が毎日あいつに会えて。


あの笑顔を向けられる。


名前を呼ばれる。



俺は会いに行かなきゃ会えないのに。




いつからこんなに些細なことを無視できないほど、

あいつに惹かれてしまったんだろう。



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