運命の恋は健康診断から始まる

「高倉さんのそんな顔、初めて見ました。その子、高倉さんが思ってるよりずっとしっかりしてるし、高倉さんが思ってるよりずっと高倉さんのこと好きですよ」


な!?あの人何を言うんだ。


勝手に私の気持ちを伝えるのはやめてほしい。


「ほんとにしっかり捕まえとかないと、すぐ誰かにかっさらわれますよ。俺も結構、グラッとしましたし」


ニヤッと笑ってそう言う結城さんの言葉に反応するように、私を抱きしめる宗一郎さんの腕に力がこもる。


「……それは困る。お前、グラッとしたのかよ」


宗一郎さんがそう言うと結城さんは低い声で笑った。


「しました。高倉さんが怖がって踏み込めないなら、俺がもらいますけど?」


な、なんだそれ。私の気持ちはどうなっちゃうのよ。


あんな訳分かんない人、絶対嫌だし。私が好きなのは宗一郎さんだ。



< 117 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop