運命の恋は健康診断から始まる

やっぱりずっと見られてたんだ。変な寝言とか言ってなかったかな。


「お、お腹空いたから……起きよう。お母さんのお墓行くんだよね」


恥ずかしいのをごまかすようにそう言って宗一郎さんに背を向けて服を着ようと起き上がる。


「ひゃっ」


そんな私の背中を宗一郎さんの指が撫でて変な声が出る。


振り返って宗一郎さんを赤い顔で睨むと楽しそうな宗一郎さんと目が合う。


「ごめん、ごめん。綺麗な背中だなと思ったらつい」


嘘だ。絶対、私が背中弱いの分かっててやってる。そう思った私は急いでベッドを降りて服を着ようとするけど。


宗一郎さんがずっと私を見ていることに気付いて動きを止める。


「ちょっと宗ちゃん、あっち向いてて」


「なんで?いいよ、服着て」


ニヤニヤしながらそう言う宗一郎さんにムッとするとそれを見た宗一郎さんがクスクス笑う。


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