運命の恋は健康診断から始まる

「うん、もらう。じゃ、こっちもどうぞ」


そう言ってラーメンの時みたいに一口ずつ分けあってケーキを食べると何だか温かい気持ちになって笑みが溢れてしまう。


好きな人と同じ味を共有してるって何か嬉しい。


「幸せそうな顔で食べるね。ほんと、かわいい。かわいくて、困る。……ダメだ。ちょっと食器片付けてくるから。歩ちゃん、本見て待っててね」


なぜか慌てた様子でそう言って宗一郎さんは部屋を出て行ってしまう。


何か困ってたみたいだけど、大丈夫だろうか。そう思いつつ私はさっきの本の続きを読んでしまう。


やっぱり夢中になってしまうけど、今度は宗一郎さんが戻ってきたことに気付いて顔をあげた。


「すいません、食器」


お礼を言うと宗一郎さんは困ったように笑って眉を下げる。

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