運命の恋は健康診断から始まる

「あー、いや。大丈夫。ちょっと落ち着かせてきたから」


そう言って私の隣に座った宗一郎さんがじっと私を見る。


それから一回手で顔を覆って、また私のことをチラッと見た。


「歩ちゃん、本読む?それでも全然いいけど」


そう言われてハッとして私は本を膝の上に置く。


「いえ。本は一人でも読めるので。宗一郎さんとお話したいです」


せっかく会えてるのに、それはもったいない気がして宗一郎さんの方を向いて正座する私を見て、宗一郎さんが困ったように笑ってため息をつく。


「あ、迷惑でしたら大人しく本読んでますよ」


私がそう言うと宗一郎さんが慌てたように私を見る。


「違う。全然、迷惑とかじゃないけど。むしろそう言ってもらえて嬉しい。……うん、めちゃくちゃ嬉しい。じゃあ、ちょっと俺の話聞いてくれる?」


そう言われて頷くと、宗一郎さんはもう一度ため息をついてから私を見る。


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