運命の恋は健康診断から始まる

あ、寝ちゃった。ほんとに疲れてたのかも。そう思って私の肩に乗っている宗一郎さんの顔を覗きこむ。


ちょっと寝顔、かわいいかも。


安心するって言ってたけど、ほんとに安心しきってる子供みたいな寝顔だ。


でも、この体勢……首痛くなりそうだけど、大丈夫かな。


そう思っていると宗一郎さんの頭がずるっと私の肩から落ちて、驚いたように宗一郎さんが目を開いて私を見た。


「俺、今寝てた?」


宗一郎さんの言葉に私は頷く。あれは眠っていたと思う。


「はい、ちょっとだけですけど。やっぱり疲れてますね。少し横になりますか?首痛くなると大変なので。嫌じゃなければ、膝もお貸しします。あ、でもちょっと恥ずかしいのであっち向きで」


自分の膝をポンポンと叩くと、宗一郎さんは少し笑ってじゃあ借りる、と言って私の膝に頭を乗せる。


さすがに私の方を向かれると恥ずかしいから窓の方を向いてもらう。


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