運命の恋は健康診断から始まる

「し、知り合いですけど」


他に答えようがなくてそう答えるとその人はますます険しい顔をして私を睨んでくる。


「知り合い?健診センターの職員さんが、どうやって知り合ったの?どうやって親しくなったわけ?」


強い口調でそう言われて思わず一歩下がってしまう。


ますます睨んでくるし、どうしよう。


こういうタイプはまわりにいなかったから対処の仕方が分からない。


顔がどんどん険しくなってる気がするし、すごい怖い。


だ、誰か助けて。


そう思った瞬間、私の後ろの外階段に通じている扉が開いた。


怖い顔をしていた女の人の目がハッとしたように見開かれて、顔が引きつった。


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