運命の恋は健康診断から始まる
健診会場に続く廊下に、さっきの女の人が怖い顔をして待ち構えるように立っている。
すごい怖いけど通らないと戻れないから私は会釈して通りすぎようとするけど当然そうはいかない。
「すいませんけど、ちょっといいですか?」
やはりその人は私を待っていたらしく通りすぎようとする私をトゲのある声で呼び止めた。
ジロリと睨まれて、情けないことに身体がすくんでしまう。
「あなたさっき高倉さんと親しそうに話してたわよね。どういう関係なの?」
ど、どういう関係って言われても。私もうまく説明はできない。
付き合っているわけではないし、かといって友達……というわけでもない。いや、広い意味でいうと友達なのかもしれないけど。
というかこの人、宗一郎さんのこと好きなんだ。
今もだけど、外でもすごく敵意に満ちた顔で私のこと見てた。