運命の恋は健康診断から始まる

「きっつい女。高倉さん、優しすぎるくらい優しいからあんなのばっかに好かれるんだよね。こんなの携帯に残したくないけど……使えるかもしれないから、しょうがない保存しとくか」


そう言って嫌そうな顔をしてチラッと私を見てから、ニヤッと笑う。


なんか、すごい意地悪な笑い方だ。やっぱり宗一郎さんとは真逆な気がする。


「まあ、高倉さんも悪いけどね。あんな目立つとこであんな分かりやすく蕩けそうな笑顔見せちゃって。自覚ないんだろうけど」


でも、この人、私と宗一郎さんのこと知ってる?


何でだろう。宗一郎さんと仲が良いんだろうか。


正反対な感じなのに。


不思議に思って首を傾げる私を見て、笑みを深くしたその人が近付いてくる。


何となく危険を感じて後ずさると背中に壁が当たった。

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