おにいちゃんの友達
「いずれにせよ、今日の夜マサキ先輩の顔見れるんだったらよかったじゃん。」

私は恥ずかしくて、マドカからプイと顔を背けた。

「お兄ちゃん、心配だね。またどんな様子だったか教えてね。」

「どうしてマドカが心配なのよ。」

思わず聞き返す。

「だって、お姉ちゃんが・・・お姉ちゃんも心配してるかもしれないし。一緒の塾だからね。」

マドカが何言ってるのかわからなかったけど、とりあえず「わかった」とだけ答えた。

いいタイミングでチャイムが鳴った。

今日の夜は、またマサキと会える。

もちろん私に会いにくるわけじゃないけれど。

それでも、心の中がホクホク和気踊っていた。


部活が終わるとすぐに着がえた。

もちろん、マドカも合わせてくれてる。

二人でダッシュして駅に向かう。

途中喉が渇いたので、コンビニでドリンクを買った。

「久々に卓球おもしろかったね。小さい球ってなんだかせこい感じがして好きじゃなかったけど、卓球も結構奧が深そう。」

「何訳わかんないこと言ってるの!」

そう言いながら二人で顔を見合わせて爆笑した。

いやいや、こんなところでゆっくり油を売ってる時間はない。

マサキがもうすぐ家に来ちゃうんだ。

母にも兄にもそのこと伝えないといけないし、私もこの汗臭い制服を着替えて少しはこぎれいにしなくちゃ。

「もうすぐ電車来る!」

「ほんとだ、急ごう!」

ドリンクのキャップを閉めて、また二人並んで改札口へ走って行った。
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