熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
「たしかにお前はかわいい顔してると思う。けど、それだけだ」

航平くんが言った。

「悪りぃけど……それ以上の興味は何もわかなかった。だから断ったんだ」


「…!?」

ソレって、たとえ友達としてでも、あたしと付き合ってくれてる、ってことは、あたしに興味がある、ってコト?


「みさきね、なぎさちゃんと比嘉くんが仲良さそうにしているのを見たとき、みさきと付き合わなかったヒトが、なんでなぎさちゃんなんかと付き合ってんの?って思って、ものすごくジェラシー感じちゃった」


「自分の好きなヒトが、ほかのコと一緒にいるのを見てムカつく気持ちは分かるけど…」

幼稚園のとき、みさきちゃんにヒロシくんを盗られたことがトラウマになっているあたしには、その気持ちが痛いほどよく分かる。

けど、ソレはソレ。コレはコレだ。

「でも、あんなウソつくなんてひどいよっ。ひどすぎるよっ。あたしがどれだけ傷ついたと思ってるのっ!?」


「そうだ。あんなデタラメ言ったところで、なぎさが俺に事実確認をすれば、アッという間にバレるウソじゃねぇか」

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