熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
でも、その前にチラリと美帆のほうを見てみる。みんなが自分に注目しないことを悔しがっているんじゃないかと思ったからだ。
ところが予想に反して、彼女は、あたしには先生がいるから、あんたら勝手にやってれば?みたいな全然余裕な表情をしていた。
あたしが美帆のほうに気をとられているうちに、3年C組女子軍団の質問攻めはすでにはじまっていた。
「ねぇ、比嘉くんは芸能活動とかしてないの?」
「………」
「芸能人の家族なら、テレビ局とかフツーに入れるんでしょ?」
「………」
「ひょっとして芸能人にもいっぱい会ったことあるとか?」
「………」
「芸能人といっしょに写ってる写メとかある?」
「………」
興味津々の女子軍団から次々と質問が飛ぶけど、彼は一切ノーコメントだった。
「ひょっとして芸能人のケータイ番号とかメアドとか知ってたりして」