相良くんはなびかない
相良くんはなびかない
相良くんはカッコいい。
サラサラの黒髪も、少しタレ目な目元も、
身長も、声も、…何もかも。むしろ存在が。
語り出したら止まらない。
相良くんの登校時間に重なるように時間を調節しながら来ている私はいつも8時8分に家を出ている。
「相良くん」
なんかその名前を呼ぶだけでキュンとする。
重症?
いえいえ、相良くんがカッコいいだけです。
今日も朝からカッコいいよ、相良くん!
相良くんが顔を埋めてる、そのマフラーになりたい…!
「おはよ〜」
「ん」
普通に挨拶返すんじゃなくて「ん」ってところが可愛い。
カッコいい上に可愛いわけですか!
その無気力と不愛想さを兼ね備えた返事の仕方は可愛さの中にカッコよさが詰め込まれてる気がする!!!