俺様社長と結婚なんてお断りです!~約束までの溺愛攻防戦~
いっちゃんこと、伊坂 誠治はプリュムの営業本部長だ。
洸の大学時代の友人で、永瀬宝飾店時代に面白半分で洸の手伝いをし始めたのがきっかけでそのまま社員になった。
プリュムは洸と誠治が二人で作り上げた会社と言えるくらいに会社の成長に貢献してきたし、今だって誠治無しには会社は回らない。
洸と同じ29歳だけど、眼鏡の似合う落ち着いた雰囲気のせいか少し年長に見える。ワンマンな俺様社長の手綱を握れる唯一の人物だ。
「うーん、悪口ではないよね。 全て事実だし」
空いていた会議室に入り、誠治がご馳走してくれたミルクティーに口をつける。
「いや、怒っていいとこだと思うけどなぁ・・羽衣ちゃんは達観しすぎ」
「悪口は洸ちゃんに言われ慣れてるからね! それに、秘書室チーフが向いてないのは自分でもそう思ってるし。
誰か信頼できる後任が見つかったら、私は美羽町の店番に戻りたいんだ」
誠治は缶コーヒーのプルタブを開けながら、苦笑いを漏らした。
「うーん。 洸のあの性格に付き合えるのは羽衣ちゃんくらいだろ。 後任探しは難航するんじゃないか」
爽やかな青年実業家という洸の外面は完璧なため、本性を知るのは誠治と羽衣子くらいなものだ。
「洸ちゃんの性格を改善するのと、後任見つけるのどっちが大変かなぁ・・」
「どっちも永遠に無理そう」
「だよね・・・」
羽衣子は深い溜息とともに机に突っ伏した。
洸の大学時代の友人で、永瀬宝飾店時代に面白半分で洸の手伝いをし始めたのがきっかけでそのまま社員になった。
プリュムは洸と誠治が二人で作り上げた会社と言えるくらいに会社の成長に貢献してきたし、今だって誠治無しには会社は回らない。
洸と同じ29歳だけど、眼鏡の似合う落ち着いた雰囲気のせいか少し年長に見える。ワンマンな俺様社長の手綱を握れる唯一の人物だ。
「うーん、悪口ではないよね。 全て事実だし」
空いていた会議室に入り、誠治がご馳走してくれたミルクティーに口をつける。
「いや、怒っていいとこだと思うけどなぁ・・羽衣ちゃんは達観しすぎ」
「悪口は洸ちゃんに言われ慣れてるからね! それに、秘書室チーフが向いてないのは自分でもそう思ってるし。
誰か信頼できる後任が見つかったら、私は美羽町の店番に戻りたいんだ」
誠治は缶コーヒーのプルタブを開けながら、苦笑いを漏らした。
「うーん。 洸のあの性格に付き合えるのは羽衣ちゃんくらいだろ。 後任探しは難航するんじゃないか」
爽やかな青年実業家という洸の外面は完璧なため、本性を知るのは誠治と羽衣子くらいなものだ。
「洸ちゃんの性格を改善するのと、後任見つけるのどっちが大変かなぁ・・」
「どっちも永遠に無理そう」
「だよね・・・」
羽衣子は深い溜息とともに机に突っ伏した。